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​疾患別リハビリテーションの例

​心筋梗塞

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【心筋梗塞とは】

心筋に酸素や栄養をおくる冠動脈が詰まり、心筋が壊死した病態です。3大死因のひとつとなっています。一度発症すると、再発するリスクが高くなります。食事・薬に加えて、運動は再発を予防する効果があります。

【心不全とは】

心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、 だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。

(日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン: 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)

適度な運動は、身体機能を改善させ、再入院を防ぎ、寿命を延ばす効果があります。

【どういうリハビリが必要か?】

主に有酸素運動とレジスタンストレーニング(筋力トレーニング)を行っていきます。

運動には様々な効果があり、推奨されていますが、心臓病の方は、過度な運動が危険なため、それぞれの病態に応じて運動強度を設定しています。

【当院のリハビリの特色は?】

心肺運動負荷試験を実施し、個人に合わせた処方をすることで、安全かつ効果的な運動を行っています。また、定期的に身体機能の評価を行い、運動内容を見直しています。

・心筋梗塞
・脳卒中

【脳卒中とは?】

脳卒中とは、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の総称です。主に高血圧症や脂質異常症、肥満、糖尿病、不整脈、動脈瘤などが原因で発症し様々な機能障害をきたし、要介護状態となる原因第2位、65歳以上の死因第4位といわれています。また一度発症すると5年で3人に1人、10年では2人に1人の再発率と言われています。

【症状は?】

脳組織が受けた損傷個所や範囲によって症状は異なり、運動麻痺や感覚障害、歩行障害、認知症、高次脳機能障害(失語や注意障害、失行など)など多くの機能障害を引き起こすことがあり、日常生活を再獲得するためにリハビリテーションが重要となります。

【どういうリハビリが必要か?】

リハビリでは、機能練習、基本動作・歩行練習、生活動作練習、嚥下・発声練習など状態に合わせて様々な練習を行います。症状が重度である場合は必要に応じて長期的なリハビリが行えるリハビリテーション病院への店員も考慮します。軽症の場合は再発予防に向けた教育・運動指導を実施しています。

【当院のリハビリの特色は?】

できるだけ入院早期からリハビリを開始し、軽症者には入院中から再発予防に重要な有酸素運動(20分以上継続して行う運動)の指導と生活指導を行います。自宅退院後は指導内容が定着するまで約3カ月間、週1~2階の外来通院にてリハビリプログラムを実施します。また、機能障害が残存している場合は症状に応じて個別で機能練習を行います。

​脳卒中

​糖尿病

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【糖尿病とは?】

 インスリン作用不足に基づく高血糖状態を主徴とする代謝疾患です。糖尿病予備軍は男性28.5%、女性21.2%と報告されています。糖尿病は病気の原因になる病気であり、持病を悪化させる病気です。食事療法、薬物療法、運動療法を組み合わせた総合的な治療が必要と言われております。

【症状は?】

 大半が無症状です。悪化することで失明のリスクがある糖尿病性網膜症、透析の導入原因となる糖尿病性腎症、足の感覚が低下し足の傷が重症化すると切断に至る糖尿病性神経障害が代表的な合併症です。

【どういうリハビリが必要か?】

 準備運動として、怪我の予防や体循環を向上させるストレッチから始めます。筋力トレーニングと有酸素運動(エアロバイク)の併用が重要と言われており、40〜60分間の運動を実施します。

【当院のリハビリの特色は?】

 個人の体力や生活状況に合わせた無理のない運動内容を提供し、運動を継続ができるよう寄り添っていきます。

・糖尿病

​肩関節周囲炎

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​リハビリ前    →     リハビリ後

【肩関節周囲炎とは?】

 40~50歳代に多く見られ肩痛と拘縮が突然起こる。力仕事よりデスクワークが中心の仕事をしいる人に多いとされています。一般名称は40肩もしくは50肩といいます。

【症状は?】

①関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが老化して肩関節の周囲に組織に炎症が起きます。

②肩峰下滑液包や関節包が癒着し動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。

【どういうリハビリが必要か?】

 肩関節周囲炎は初期・中期・後期で治療が異なります。

 初期は炎症期といわれ、痛みが強くて肩が動かせない時期です。じっとしていてもうずくような痛みがあったり、夜に痛みが強くて眠れないこともあります。リハビリでは炎症を抑えることを第一とし、痛みない範囲で肩甲骨の体操が中心となります。

 中期は凍結期といわれ、安静時や夜間の痛みがなくなる時期です。痛みではなく関節可動域制限が主な訴えになります。リハビリでは主に関節可動域訓練を実施します。
 後期は緩解期といわれ、徐々に関節可動域も改善し症状が気にならなくなる時期です。リハビリでは洗髪、結滞、洗濯物を干すといった日常生活動作を獲得できるようにしていきます。

・肩関節周囲炎
・変形性膝関節症

​変形性膝関節症

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【変形性膝関節症とは?】

 変形性膝関節症とは、いわゆる“O脚”と呼ばれる膝の状態です。有病率は80歳以上では男性が約50%、女性が約80%となっています。高齢化の進行により今後さらに増加するといわれており、合併症を生じません。効果的な運動指導が重要となるといわれています。

 

【症状は?】

 膝周囲の腫れや痛みが生じ、膝の曲げ伸ばしが行いにくい状態になります。そのため徐々に日常生活での動作に制限が生じ、特に歩行や階段昇降の制限が大きくなります。

【どういうリハビリが必要か?】

 リハビリでは、まず膝の腫れや痛み、関節可動域、筋力を確認します。トレーニングでは膝周囲の筋力トレーニングが有用とされており、現在の痛みの程度や筋力、また歩行を中心とした動きをみながら、必要である部位の筋力トレーニングを選択していきます。その後は痛みや変形を悪化させないための動きやトレーニング指導を行います。

【当院のリハビリの特色は?】

 当院では担当セラピストが付きます。症状の改善や自主トレーニングが定着できるようになるまで定期的にフォローさせていただきます。

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